土壇場で追いついたレンジャーズがWS初戦制す シーガー同点弾

ワールドシリーズ第1戦【ダイヤモンドバックス5-6xレンジャーズ】延長11回@グローブライフ・フィールド

2023年シーズンの王者を決めるワールドシリーズがついに開幕。ホームのレンジャーズは先発のネイサン・イオバルディが5回途中5失点でノックアウトされる苦しい展開となったが、2点ビハインドで迎えた9回裏にコリー・シーガーが起死回生の同点2ラン。延長11回までもつれた熱戦を制し、本拠地グローブライフ・フィールドで行われた初戦を制した。レンジャーズ6番手のホセ・レクラークが勝利投手。ダイヤモンドバックス7番手のミゲル・カストロは敗戦投手となった。

ホームのレンジャーズは1回裏一死1塁からエバン・カーターのタイムリー二塁打で先制。続くアドリス・ガルシアにもタイムリーが飛び出し、リードを2点に広げた。なお、ガルシアは今年のプレーオフで21打点となり、2011年にデービッド・フリース(カージナルス)がマークした単年のプレーオフでの最多打点記録に並んでいる。

2回までイオバルディの前に完璧に抑えられていたダイヤモンドバックス打線だが、3回表に連打と送りバントで一死2・3塁のチャンスを作り、コービン・キャロルの2点タイムリー三塁打で同点に。さらに、ケテル・マルテのファーストゴロが野選となり、3対2と逆転に成功した。

直後の3回裏、レンジャーズは二死満塁の好機を迎え、ミッチ・ガーバーが押し出しの四球を選んで3対3の同点に。しかし、ダイヤモンドバックスは4回表先頭のトミー・ファムがレフトへのソロ本塁打を放って勝ち越しに成功すると、5回表には盗塁を絡めて一死2塁のチャンスを作り、マルテのタイムリー二塁打で5対3とリードを広げた。マルテはこれでプレーオフ17試合連続安打のメジャータイ記録となっている。

5回途中でイオバルディをノックアウトしたダイヤモンドバックスは、先発のザック・ギャレンを5回限りで降板させて6回から継投に入り、2番手のライアン・トンプソン、3番手のジョー・マンティプライ、4番手のケビン・ギンケルが各1イニングを無失点。しかし、レンジャーズは9回裏一死1塁の場面でシーガーがダイヤモンドバックスの守護神ポール・シーウォルドから起死回生の同点2ランを放ち、試合を振り出しに戻した。

プレーオフの延長戦にはタイブレークのルールは適用されないため、10回表のダイヤモンドバックスの攻撃は無死走者なしからスタート。レンジャーズは10回表を6番手のレクラークが三者凡退に抑えると、10回裏二死から四球とヒットで1・2塁のチャンスを作ったが、シーガーがセカンドゴロに倒れ、試合を決めることはできなかった。

続投したレクラークが11回表も三者凡退に抑えたレンジャーズは、11回裏にダイヤモンドバックス7番手のカストロからガルシアがソロ本塁打を放ち、6対5で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。ガルシアはこれで今年のプレーオフ22打点となり、メジャー新記録を樹立している。

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