【MLB】レンジャーズが延長サヨナラで先勝 9回にシーガーが劇的同点弾 11回にガルシアがサヨナラ弾

写真:9回に同点2ランを放ったコリー・シーガー

10月27日(日本時間28日)、テキサスで行われたダイヤモンドバックス対レンジャーズのワールドシリーズ第1戦は、レンジャーズが6-5で劇的逆転勝利。レンジャーズは先発ネイサン・イオバルディが5失点する苦しい展開ながら9回にコリー・シーガーの同点弾で追いつくと、11回にアドリス・ガルシアのサヨナラ弾が飛び出した。

ドラマは終盤に待っていた。レンジャーズは初回に幸先よく2点先制しながら、先発のイオバルディが耐えきれずに逆転を許す苦しい展開。イオバルディはここまで4戦全勝だったが、この試合は5回途中5失点と大きな誤算に。それでもブルペンがそれ以降の失点を凌ぎ、迎えた9回裏。相手はここまで無失点の守護神ポール・シーウォルドだったが、一死一塁で打席に入ったコリー・シーガーが特大の2ランを放ち、土壇場で同点に追いつく。

延長に突入するとレンジャーズは守護神ホセ・レクラークを投入し、回またぎで2イニングを無失点に抑える好投。打線は10回の二死一、二塁のチャンスをモノにすることはできなかったが、11回裏にリーグチャンピオンシップシリーズMVPのガルシアが劇的なサヨナラ弾を放った。これで5試合連続本塁打となったガルシアはこの試合2打点でこのポストシーズン22打点。これは2011年のデビッド・フリースがマークした21打点を抜き、歴代最多打点記録になった。

ダイヤモンドバックスは打線が序盤に送りバントや盗塁を駆使してリードを奪ったが、中盤以降はレンジャーズ投手陣を攻略することができなかった。それでもブルペン陣がリードを守り切り勝利するかと思われたが、守護神シーウォルドがまさかの被弾。11回にも代わったばかりのミゲル・カストロがサヨナラ弾を打たれるなど、ここまで躍進を支えてきたブルペンが踏ん張り切ることはできなかった。

レンジャーズは今回が球団史上3度目のワールドシリーズだが、初戦に勝利したのはこれが初めて。2011年にはあと1ストライクというところからシリーズ敗退するなど苦い思い出があるが、過去2回とは違うスタートを切ったことで勢いに乗るだろうか。

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