【天皇賞・秋/穴ライズ】「プログノーシスとの勝負付けは済んでいない」 単勝オッズ“2桁”確定の刺客

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■ジャックドール

今年は大阪杯から始動。昨年の牝馬2冠スターズオンアースの追撃をハナ差凌いでGI初Vを飾ると、初のマイル戦だった安田記念でも見せ場を作って勝ち馬とは僅差。5歳を迎えて完全に本格化した。前走の札幌記念で6着に敗れたのは案外と言えたが、雨が降って見た目以上に馬場が悪化していたのが敗因。コーナーも逆手前で走っており、勝負どころでの反応もイマイチだった。適性外の一戦という判断を下してよく、勝ち馬のプログノーシスに1秒7も千切られたが、勝負付けはまだ済んでいない。

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昨年の天皇賞・秋は単騎で逃げたパンサラッサが、前半1000mを57秒4のハイペースで飛ばす中、これを4番手から追走。満を持して追い出された直線では一瞬伸びかけたが、最後はイクイノックスとダノンベルーガに交わされ、逃げ馬もとらえきれずに4着に敗れている。道中、先頭から大きく離された2番手以降はスローペースで、決め手勝負では分が悪かった印象。体調もいまひとつだったこともあり、この馬本来の走りができなかった。

今回はパンサラッサ不在で、自分でペースを作れそうなメンバー構成。中間の動きも絶好で、今のところ天気も良く良馬場でできる可能性が高いだけに明らかに条件は好転する。8枠からの発走も、少頭数11頭立てならネガティブに考える必要もまったくない。この単勝オッズなら頭に置いても面白い存在で、押し切るシーンまで期待したい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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