【天皇賞・秋/穴ライズ】「スピードの絶対値はイクイノックスより……」 想定オッズ“40倍”前後の盲点

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■ガイアフォース

安田記念以来、3カ月半ぶりとなった前走のオールカマーは、直線での伸びを欠いて5着まで。スタンド前でぶつけられる出入りの激しいタフな展開で、良馬場発表ながら芝の塊が飛んでいたように、この馬向きにとって不向きな馬場状態だった。今年の1月以来、久々の中距離戦だったということも含め、情状酌量の余地はかなり残っている。

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デビューから今年初戦となったAJCCまでは一貫して中~長距離路線を歩んでいたが、今春は新境地を求めてマイル戦線を主戦場にシフト。初の1600m戦となったマイラーズCでシュネルマイスターの2着に激走するなどいきなり高い適性を覗かせると、次戦の安田記念でも女王ソングラインらに続いての小差4着。現役屈指のスピードを示した。3歳時には、小倉芝2000mのレコード1分56秒8を叩き出しているように、元々はスピードに長けていた馬。その絶対値は同期のイクイノックスより優れている可能性まである。

ストライドの大きい走法から広い東京コースはベストの条件で、良馬場の時計勝負も歓迎。さらに最内に入ったノースブリッジや、最後まで渋太いジャックドールなどが、序盤から色気を出して飛ばしそう。道中は縦長の展開となる可能性が高く、マイルの早い流れで揉まれた経験からスムーズに好位で流れに乗れそうだ。先に抜け出して、そのまま先頭でゴールを駆け抜けるまであっていい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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