【天皇賞・秋/穴ライズ】「ダノンベルーガより、実績面は明らかに上」 前日“6人気”前後の妙味

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■ジャスティンパレス

3歳シーズンはクラシック全3戦に出走したジャスティンパレス。皐月賞、ダービーこそ9着だったが、秋初戦の神戸新聞杯で重賞初制覇を飾ると、次戦の菊花賞でも3着に健闘している。4歳となった今年はさらにパワーアップし、阪神大賞典で重賞2勝目をマーク。続く春の天皇賞では、直線半ばで力強く抜け出し、ディープボンドら現役屈指のステイヤーを従えて、GIウイナーの仲間入りを果たした。

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GI連勝がかかった前走の宝塚記念は、上半期の総決算とあって錚々たるメンバーが出走したが、イクイノックスに次ぐ2番人気の支持。レースでは、中団追走から勝負どころでじわじわとポジションを押し上げて直線勝負にかけたものの、加速するのにモタつき、イクイノックスとスルーセブンシーズの後塵を拝することとなった。敗れはしたが、昨秋の神戸新聞杯以来となる中距離のレースだったことを思えば及第点以上の走りと言えそう。それにトップスピードに乗ってからは渋太く勝ち馬に食らいついていたように、うまくかみ合えば互角以上の脚を使えることを証明した内容だった。

今回は春のグランプリから4カ月ぶりの久々となるが、直前の追い切りでは素軽い動きを披露しているように臨戦態勢は整っている。それに道中でタフな流れになれば、長い直線での追い比べでスタミナが大きな武器になりそう。前述した通り、GI含む重賞3勝と、実績面は明らかにダノンベルーガより上。それにも関わらずこの人気なら馬券妙味は十分で、好配当の使者となりえる資格を持った馬だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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