強風に翻弄されて12位後退の山下勝将「読みが甘かった」

山下勝将は12位に後退して最終日へ(撮影/内山孝志朗)

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 3日目(28日)◇ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)◇7055yd(パー71)

アンダーパーでプレーしたのは決勝ラウンドに進出した67人中4人のみと、難コンディションが強いられるムービングデーとなった。60台でのプレーは「65」を出して首位につけたチェン・ユンホーと「69」を出して16位になるジョウ・ヤンハン(ともに中国)のたったの2人だ。

強風の中でのマネジメントに苦しんだ(撮影/内山孝志朗)

日本勢トップの9位で決勝ラウンドに臨んだ山下勝将(近大3年)は「風がめちゃめちゃ強くて、攻め方もちゃんとしないとダメだったんですけど…」と振り返る。出だしの1、2番を連続ボギーにすると、5番でもスコアを落とし、8番ではティショットを大きく曲げて林に打ち込みダブルボギーをたたいた。

後半9ホールは2バーディ、2ボギーのパープレーでしのいだが、前半の出遅れは取り返せず。3日間でワーストの「76」でホールアウトした。「風が読めてないというのもあったけど、読みが甘かった。全部が悪いわけじゃないけど、マネジメントができてなかった」と悔やんだ。

高速グリーンにも悩まされた(撮影/内山孝志朗)

山下に限らず、クラブハウスに戻ってくる選手それぞれ「風がヤバかったです」と口をそろえた。グリーンスピードを表すスティンプメーターは12.6フィートを記録。オーストラリア特有の強風も相まって乾き、硬くなったグリーンにトップアマたちは翻弄されたという。

首位との差は9打に開き12位に後退した。しかし、上位争いをするために当初から掲げてきた目標の「トップ5」との差は3打と、十分射程圏内ではある。残り18ホールは「伸ばすしかない。アンダーで回るしかないのでどんどん攻めて、獲れるところで獲っていきたい」。最後に意地を見せたい。(オーストラリア・メルボルン/内山孝志朗)

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