報徳は大阪桐蔭に惜敗、4強ならず 須磨翔風は初の8強入り 秋季高校野球近畿大会

5回表、ピンチを併殺で切り抜け、仲間を出迎える報徳ナイン=大阪シティ信用金庫スタジアム(撮影・笠原次郎)

 来春の選抜高校野球大会につながる秋季近畿地区大会第3日は28日、大阪シティ信用金庫スタジアム(大阪市此花区)で準々決勝と1回戦計3試合があった。第3試合の準々決勝で、兵庫1位の報徳は大阪桐蔭(大阪1位)に3-4で惜敗し、2年連続のベスト4進出を逃した。

 報徳は2点を追う四回、1死一、三塁から福留がスクイズを決めて1点を返し、六回には福留の犠飛で追い付いた。

 七回に2点を奪われた後、直後の攻撃で2死満塁とし、渡辺が押し出し四球を選んで1点差に迫ったが、あと一歩及ばず。0-1だった昨年の決勝に続き、近畿の舞台で大阪桐蔭に苦杯をなめた。

 残り2試合は1回戦で、兵庫2位の須磨翔風は延長十回タイブレークの末に、智弁学園(奈良1位)に5-4でサヨナラ勝ちし、初の8強進出を果たした。

 兵庫3位の社は耐久(和歌山1位)に4-5で敗れ、2年連続のベスト8はならなかった。

 須磨翔風は29日の準々決勝で耐久と対戦する。

 近畿大会の戦績は来年3月開幕の選抜大会出場校を決める重要な選考資料となる。近畿の一般選考枠は6。近畿2府4県の府県大会を勝ち抜いた代表16校が参加し、決勝は11月4日に予定されている。(初鹿野俊)

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