殉職警察官らの慰霊祭、首相参列 遺族「誇りに思い続ける」

殉職警察官らの慰霊祭で献花する岸田首相=28日午後、東京都千代田区(代表撮影)

 殉職した警察官や人命救助で亡くなった民間人の慰霊祭が28日、東京都内で開かれた。長野県中野市で5月、猟銃などで4人が殺害された事件で亡くなった中野署の池内卓夫警部=当時(61)=の長男で、自身も長野県警の警察官の将吾さんが、遺族を代表し「県民の安全と安心を提供するため職務に励んだこと、愛された夫、父、祖父であったことを誇りに思い続けている」と追悼の言葉を述べた。

 慰霊祭には岸田文雄首相や警察庁の露木康浩長官、遺族ら約130人が参列。新たに8人が祭られ、慰霊対象は6270人になった。

 将吾さんは父親を「上司に聞けないことも相談できる一番の理解者だった」と振り返った。

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