カザフ炭鉱火災で32人死亡 200人救出も捜索継続

28日、カザフスタン中部カラガンダ州の炭鉱火災で、トカエフ大統領の話を聞く関係者ら(大統領府提供、AP=共同)

 【モスクワ共同】カザフスタン中部カラガンダ州の炭鉱で28日に火災が発生し、非常事態省によると少なくとも32人が死亡した。インタファクス通信などが報じた。

 火災発生当時、坑内には250人以上がおり、約200人が救出された。不明者の捜索が続いており、事態を重視したトカエフ大統領が現地入りした。

 政府は事故原因を明らかにする調査委員会を設置。検察当局は安全規則違反の疑いで捜査を開始した。

 同炭鉱は鉄鋼大手アルセロール・ミタルの現地法人が経営するカザフで最大の鉱山の一つ。ロシア通信によると今年8月にも炭鉱事故で5人が死亡している。トカエフ氏は28日、同社との協力を停止するよう政府に命じた。

© 一般社団法人共同通信社