ダンボールの中で2年も放置された犬。抱っこの温かさを知るまでの軌跡に「胸が痛くなる…」「幸せになってほしい」

『Lima o mama』さんは、神奈川県で犬や猫の保護・譲渡活動を行っています。YouTubeチャンネル『保護犬の預かりVlog〜 Lima o mama〜』で投稿されたのは、ある保護犬との出会いの物語です。

あまりにも悲しい境遇で生きてきた『ミオちゃん』の姿、抱っこが大好きになるまでの道のりに「涙が止まらない」「そんな過酷な環境でよく頑張ったね」「ご家族の優しさがあっての今ですね」などのコメントが寄せられました。

水頭症のミオちゃんとの出会い

投稿主さんとミオちゃんの出会いは、お世話になっている保護団体の方から「実はこんな子がいるんだけれど、引き取り手が見つからなくて…」と動画を見せてもらったことがきっかけだったそうです。

その動画は、ミオちゃんがボランティアさんに保護されてトリミングしてもらっている動画でした。

水頭症を患っていたミオちゃんはブリーダーに飼育放棄されて、産まれてから2年間ずっとダンボールの中に閉じ込められていたといいます。

保護された当時のミオちゃんは、毛が固まって鎧のような状態でした。

保護した方に、重度の水頭症のため長くないかもしれないと聞いた投稿主さん。残りわずかな時間を温かい場所で過ごさせてあげたい…そんな思いで、ミオちゃんを受け入れることを決めたそうです。

2年間ダンボールに押し込まれていたそう

鎧のようになった毛をキレイにカット

産まれて初めて抱っこの温かさを知る

投稿主さんの家にやってきたミオちゃんの年齢は、推定2歳。しかし毎日ダンボールの中で過ごしていたため、なでてもらったこともありませんでした。またミオちゃんは全盲なので、初めは怖いものばかりだったと思うと投稿主さんは語ります。

投稿主さんの家に来てから、すっかり抱っこが大好きになったミオちゃん。砂浜に行ったり、毛布で眠ったり…当たり前の幸せを手に入れたかのように見えました。

初めてナデナデしてもらうミオちゃん

全盲でも感触やニオイで楽しめる「砂浜」

長女さんに抱っこされるのがお気に入りに

突然訪れた不運

ある春の日、ミオちゃんはてんかん発作を起こして危篤状態に陥ってしまったそう。獣医師からも「ミオちゃんの生きる力に賭けるしかない」と言われ、ただただ見守ることしかできなくなりました。

発作を起こして目も開けられない状態に

諦めかけていた投稿主さんでしたが、なんとミオちゃんは目を開けることもできない状態で手足を動かそうとしたんだそう。そして一週間後には、全身の力を使って起き上がろうとするようになりました。

それからミオちゃんは驚きの回復力を見せ、数日後には自力で歩けるように。ミオちゃんの生きようとする力に、驚きと感動を覚えたといいます。

目は閉じたままでも…手足を動かすように

フラフラと歩きだすミオちゃん

現在は体調の浮き沈みがあるものの、精一杯頑張っているというミオちゃん。

レスキューされたときは推定2歳でしたが、2023年12月にはもう6歳を迎えます。お医者さんにも「水頭症でここまで長生きしている子とは会った事が無い」と驚かれているそうです。

今ではすっかり家族の中心になっているミオちゃんに「どれだけ時間が残されているかわからないけど、少しでも長く穏やかにいてもらえるように付き添っていきたい」

そう語る投稿主さんなのでした。

ちょっとずつ回復しているそう!

ご家族の中心になったミオちゃん

ミオちゃんに優しく寄り添うご一家の姿には「里親になって下さりありがとう」「ミオちゃんの生命力に感動」「穏やかな毎日をこれからも過ごせますように」などのコメントが寄せられています。

YouTubeチャンネル『保護犬の預かりVlog〜 Lima o mama〜』ではミオちゃんの他にも、全盲でてんかん持ちの犬や、B級品として販売されていた犬も家族として暮らしているそう。ミオちゃんの現在の様子も投稿されているので、ぜひチェックしてみてください。

写真・動画提供:YouTubeチャンネル「保護犬の預かりVlog〜 Lima o mama〜」さま
執筆:小泉 あめ
編集:わんちゃんホンポ編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。

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