マスク氏、ガザ支援でネット接続 端末が必要、実現不透明

イーロン・マスク氏(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米宇宙企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏は28日、通信が断絶したパレスチナ自治区ガザで「国際的に認知された支援組織にインターネット接続を提供する」とX(旧ツイッター)で表明した。同社は人工衛星網を使ったネットサービス「スターリンク」を運用している。

 利用には地上端末が必要で、マスク氏は「ガザから通信を試みた端末はまだない」と指摘。飲料水など人道物資の搬入もおぼつかない現状も認めており、端末を届ける道筋は不透明だ。

 医療支援組織からは、ガザで活動するチームと連絡が取れないなど懸念の声が上がっている。

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