「バシッ、バシッ」畳の上に熱戦の音 ずらり740人、全国競技かるた大会 百人一首ゆかりの宇都宮で

ずらりと並んで札を取り合う選手たち=28日午前10時35分、宇都宮市元今泉5丁目

 百人一首ゆかりの地である栃木県宇都宮市を全国に発信する蓮生(れんしょう)記念第10回全国競技かるた宇都宮大会(宇都宮かるた会、うつのみや百人一首市民大会実行委員会主催)が28日、宇都宮市のブレックスアリーナ宇都宮(市体育館)で開かれ、全国から集った約740人の選手が熱戦を繰り広げた。

 A~D級に分かれ、それぞれトーナメントで競った。青々とした畳が敷かれた広いアリーナには、選手たちが勢ぞろい。「ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」などと短歌が読み上げられると、真剣勝負の「バシッ、バシッ」と札を取る音があちこちから聞かれた。

 D級に出場した作新学院中等部1年石川舞(いしかわまい)さん(13)は「母も出場しているので、一緒に頑張ってC級に昇格したい」と話した。

 29日は同体育館で第29回うつのみや百人一首市民大会が開かれる。

真剣な表情で札を取り合う選手たち=28日午前11時30分、宇都宮市元今泉5丁目

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