〈カターレ富山・J3〉課題解決の糸口見えた シーズン移行、左伴社長が見解

シーズン移行について、クラブの見解を説明する左伴社長=富山市の富山県民会館

  ●会場確保、JFLとの連動

 サッカーJ3・カターレ富山は28日、富山市の富山県民会館でJリーグが検討を進める「秋春制シーズン移行」に関する第3回タウンミーティングを開いた。移行時の課題として挙げられる、公式戦の会場確保やJ3と昇降格でつながる日本フットボールリーグ(JFL)との連動について、左伴繁雄社長は解決の糸口が見えてきたとの認識を示した。

 開幕が現行の2月から8月に変わると、リーグが終わる5月まで来季の試合日が固まらない。カターレなど陸上競技場をホームスタジアムとするクラブにとっては、先に他競技の大会が入るなどして試合スケジュールを組めなくなる可能性がある。

 左伴社長は26日に行われたスタジアムに関する分科会について紹介。Jリーグ側から、他の競技団体の日程が出る11月頃の段階で各クラブの試合不可日をまとめ、仮日程を組んで、昇降格が決まった後に微調整する提案が出されたとした。

 JFLとの連動に関しては、日本サッカー協会の宮本恒靖専務理事の、移行を前向きに捉える発言に触れた。

 Jリーグからは秋春制のシーズンオフや中断期間などについて、2パターンが提示されている。カターレは降雪地帯への配慮を厚くした、現行のオフシーズンと同等のウインターブレーク期間を採用した案を支持するとした。

 左伴社長は「全Jクラブの経営規模が上がっていかないといけない」と強調し、移行によって期待される収益の変化などを説明した。サポーター約20人が集まり意見を交わした。カターレは11月末までにクラブとしての賛否を決める。

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