犬が出すサインのひとつ『あくび』が意味するものとは?犬の気持ちを見逃さないようにしよう

犬が示す『あくび』のサインの意味

犬が示すあくびには眠いときにするあくびももちろんありますが、それ以外でも自分の気持ちを示していたり相手の様子に対して伝えるためにあくびをすることがあります。

例えば、自分自身にとって何か落ち着かないストレスを感じるようなことがあった場合、それに対して不快感を示す意味としてあくびをすることがあります。

また、相手に伝えるという意味では対象となる別の犬や人などに落ち着いてほしいという意味であくびをしたり、自分は敵意を持っていないという意思表示のために使うこともあるのです。

こんなときあなたの犬はあくびをしていませんか?

とはいえ、どんなときにあくびが出ているのか思い返してみるといまいちわかりにくい、あれはそういう意味だったんだろうか?と悩む飼い主さんもいると思います。

そこで、犬があくびをサインとして伝えているシーンをいくつかご紹介しますので、ぜひ愛犬に当てはまっていないか思い出してみてください。

  • トリミングサロンや動物病院に到着するとあくびをする
  • 散歩のときなど他の犬が接近するとあくびをする
  • 知らない人が触ろうとするとあくびをする
  • かぶりものなど飾りをつけたりつけようとするとあくびをする
  • 子供が近づくとあくびをする
  • 大きな音や声が近くでしているとあくびをする
  • 気持ちが悪いときにあくびをする

いかがでしょう?

眠いとき以外で考えられるあくびが見られやすいシーンをいくつかまとめてみましたが、当てはまるものもあったのではないでしょうか?

犬があくびをしていたときの対処法

こうしたあくびをしているときに、そのサインを私たち人間は見逃さず、もしそれを見つけたときには、適切な対処をしてあげることで犬に安心感を与えることにも繋がります。

では、犬があくびをしていたときにどのような対処をすればいいのかここでご紹介しましょう。

トリミングサロンや動物病院に到着するとあくびをする場合

この場合は不慣れな環境であったり、あまり愛犬にとってポジティブなイメージがないなどが関係していることが多いため、社会化によってその環境をなんてことない場所なんだとわかってもらうことをおすすめします。

そのためにも、何かをするときにだけ連れてくるのではなく日常の一部かつポジティブな経験ができる場所だというふうにしていったほうがいいので、おいしいおやつなどを持って訪れそこでおやつを提供するなどするのもおすすめです。

散歩のときなど他の犬が接近するとあくびをする

この場合は、できれば他の犬と距離をとることをおすすめします。距離を取ることであくびなどのサインが消失し落ち着いているようであれば成功です。

知らない人が触ろうとするとあくびをする

触られるのが好きな子であれば問題ないのですが、そうでない場合は知らない人とさらに接近し触れられるという数々のストレスが降りかかることになりますので、愛犬と距離を取るように工夫したり触るのはNGにするなど配慮してあげましょう。

かぶりものなど飾りをつけたりつけようとするとあくびをする

多くの犬がこれによってあくびなどのさまざまなサインを出しているのをよく目にしますが、犬にとって飾りなど何かを装着されるということは通常ありえないためストレスとなります。

飾りをつけることは完全に飼い主の好みの話になりますので、できればそうしたものは装着しないという選択をするか、どうしてもそれをしたいのであればトレーニングをして愛犬自身が飾りに対してポジティブな印象を持てるようにしてあげましょう。

子供が近づくとあくびをする

こちらも苦手と感じている対象に対してあくびをしているということがあるため、その場合は距離を取ることをおすすめします。

特に子供は大きな声だったり予測不能な動きをしたりなど犬にとって脅威と感じることも少なくないため、落ち着いて過ごせる環境を提供してあげてください。

大きな音や声が近くでしているとあくびをする

雷や花火や工事の音、にぎやかな声や怒鳴り声など人でもびっくりするような音は犬からするとさらに恐怖を感じやすい音であることは間違いありません。

距離を取れるなら取ったほうがいいですが、もし難しい場合はできるだけその音が聞こえにくい環境へ移してあげたり、なにか夢中になれるもの(フードやおもちゃなど)で気を紛らわせてあげてください。

気持ちが悪いときにあくびをする

これは全体的な雰囲気でいつもと様子が違うということから飼い主さんも気付きやすいです。

ただ、よくあくびをしているけどなんでだろう?と心配をされると思いますが、具合が悪い場合もあくびをするのでもし体調不良ということがわかっているのであれば、あくびの頻度などでどれくらいどんな感じで具合が悪いのかを推測することもできます。

あくびが減ってきたら気持ち悪さも減ってきてる可能性がありますし、変化が見られないようであればまだ気持ち悪さなど体調が優れないんだなと考えることもできるということです。

いずれにしても、様子がおかしいと感じた場合にはすぐに動物病院へ受診してあげるようにしてください。

まとめ

今回は犬が出すサインのひとつ『あくび』の意味と対処法についてお話しました。

犬のサインは小さなサインがたくさんあり、それらを周囲の環境と合わせて総合的に判断していく必要がありますが、大体でもその意味を知っていると自分自身で考えて推測し対処することができます。

なかでもあくびは「眠いだけ?」と思われがちな誤解されやすいサインですので、明らかに眠そうな状態でなければ今の状況から何を意味しているのかをぜひ考えて対処してみてください。

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