再開待ってた観光列車「べるもんた」 城端・氷見線で2ヵ月ぶり、北陸DC盛り上げ

出発前にべるもんたの前で記念撮影する乗客=高岡駅

 車両の定期検査に伴い8月から運休していた富山県のJR城端線と氷見線を走る観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(愛称・べるもんた)」が28日、運行を再開した。始発駅となった高岡駅では、2024年秋の「北陸デスティネーションキャンペーン(DC)」を盛り上げようと、乗客に観光パンフレットなどを渡し、発車を見送った。

 今回の検査は、車両の機器や装置を取り外して点検する4年に1回の「全般検査」と呼ばれるもので、約2カ月かけて行われた。再開に合わせ、車内の食事サービスを一部リニューアルした。

 再開後初の運行となった午前9時38分高岡発、城端行きの列車には約30人が乗車。沿線自治体やJR西日本でつくる城端・氷見線活性化推進協議会の13人は、北陸DCを1年前倒ししたプレキャンペーンの一環として、乗客にべるもんたのノベルティや沿線の観光パンフレットを配布した。「ようこそ北陸へ」の横断幕を掲げ、手を振って見送った。北陸DC開催記念のロゴピンバッジも列車内などで販売している。

 初めて乗車するという三重県の久村健太郎さん(29)は「再開に合わせて来た。窓越しの風景などを楽しみたい」と話した。

笑顔で見送られる乗客(右)
井波彫刻などで装飾された車内に乗り込む乗客
手を振り乗客を見送る協議会メンバー

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