知識、たくさんためてね 新庄市図書館で「本の通帳」始まる

職員の力を借り、読書通帳に記帳するかむてん=新庄市立図書館

 新庄市立図書館(高橋一枝館長)は、読んだ本の題名などを印字する読書通帳「かむてん本の通帳」を28日に導入し、スタートセレモニーを行った。漫画家冨樫義博さん(新庄市出身)がデザインした市のイメージキャラクター「かむてん」を表紙にあしらった。読書履歴を可視化することで、子どもたちの読書意欲の高まりを期待している。

 本の通帳は図書館の利用者カードと連携しており、通帳を機械に通すと著者や借りた日付、ページ数などが印字される。1冊で約300冊分を記帳でき、月や年ごとに借りた集計値も記載されるため、継続的な読書記録として活用できる。

 同館によると、読書通帳は、県内では村山、大石田、米沢、長井の各市町に続き5例目。同館の指定管理者「とらいあ」(本沢昌紀代表理事)が中心になって企画した。

 セレモニーでは新庄市の高野博教育長が「お金をためるように読書で得た財産を本の通帳から見つけてほしい」とあいさつし、かむてんが通帳利用者第1号として記帳した。公務員箱山伶さん(36)=同市堀端町=は息子の蒼(あおい)くん(3)と通帳を作り、「借りた本の履歴を見て、子どもの成長を感じられる」と話していた。

 通帳は1冊300円で、市内に在住か在学中の高校生以下は1冊目が無料になる。

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