Dバックスに吉兆? 9回同点被弾、延長サヨナラ被弾は史上2度目

ワールドシリーズ第1戦で9回裏に守護神ポール・シーウォルドが同点弾を浴び、延長戦の末にサヨナラ負けを喫したダイヤモンドバックス。ワールドシリーズで9回に同点弾を浴び、延長戦にサヨナラ弾を浴びたのは史上2チーム目という珍事だった。実は、前回記録したのもダイヤモンドバックス。4連覇を目指したヤンキースと戦った2001年のワールドシリーズ第4戦で同じような負け方を経験しており、ダイヤモンドバックスにとっては「吉兆」と言えるかもしれない。

2001年に球団創設4年目でワールドシリーズ制覇を成し遂げたダイヤモンドバックス。このときはホームでの最初の2試合に勝利したあと、敵地での3試合は2度のサヨナラ負けを含め、すべて1点差で敗れたが、ホームに戻ってからの2試合に勝利して4連覇を目指したヤンキースを破った。ルイス・ゴンザレスがマリアーノ・リベラからサヨナラタイムリーを放った第7戦を含め、7試合中3試合がサヨナラで決着したこともあり、現在でも歴代トップクラスのワールドシリーズとして多くの野球ファンの記憶に残っている。

このときの第4戦、ダイヤモンドバックスは1対1の同点で迎えた8回表に2点を勝ち越し、2点リードのまま最終回を迎えたが、クローザーの金炳賢(キム・ビョンヒョン)が9回裏二死1塁からティノ・マルティネスに同点2ランを被弾。10回裏も続投したが、今度は二死走者なしからデレック・ジーターにソロ本塁打を浴び、3対4でサヨナラ負けを喫した。ジーターがサヨナラ弾を打った時点で現地時間は日付が変わって11月に突入しており、「ミスター・ノーベンバー」という言葉が誕生したというエピソードもある。

そして今年のワールドシリーズ第1戦、ダイヤモンドバックスは2点リードで最終回を迎えたが、ここまでプレーオフでセーブ成功率100%だったシーウォルドがコリー・シーガーに同点2ランを被弾。試合は5対5のまま延長11回に突入し、最後はミゲル・カストロがアドリス・ガルシアにサヨナラ弾を浴びて5対6で敗れた。ワールドシリーズで9回に同点弾、延長戦にサヨナラ弾を浴びたチームは、メジャーの長い歴史のなかで、2001年と今年のダイヤモンドバックスだけである。

手痛いサヨナラ負けはダイヤモンドバックスにとって「吉兆」となるのか。第6シードから勝ち上がってきたダイヤモンドバックスの第2戦以降の戦いに注目だ。

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