茨城・水戸 高校生、花いけバトル 小瀬高チーム優勝

制限時間5分で花や枝物を生ける高校生ら=水戸市泉町の水戸市民会館

即興で花を生け、所作や作品の美しさを競う「全国高校生花いけバトル茨城大会」(いばらきの花振興協議会主催)が28日、茨城県水戸市泉町1丁目の水戸市民会館で開かれた。出場者らは県産の花や枝物を自由に選び、5分間で作品を完成させた。県立小瀬高の男子生徒2人のチームが優勝し、来年2月に開かれる全国大会への切符を手にした。

同大会は2020年に初めて開かれ、4回目。2人一組のチーム戦で、県内や群馬県から12校の31チームが出場し、華道家ら3人と観客の審査を受けた。

ステージの両脇には、ヒマワリやコスモス、ツツジ、流木など県内産の花と枝物が数多く並べられた。出場者は目当ての花材をいち早く確保しようと何度も小走りし、バランスに注意しながら作品を仕上げた。予選はチームで共同作品に挑み、準決勝と決勝は1人ずつ作品を披露した。

決勝戦は県立取手二高と県立小瀬高のチームが対決。流木を用い、それぞれダイナミックな作品を完成させた県立小瀬高の高野壯磨(そうま)さん(3年)と木村柊汰さん(2年)が優勝し、来年2月に香川県で開かれる全国大会への進出を決めた。同校の優勝は2年連続。

2人は地元の農協から枝物の提供を受け、本番の1週間前から毎日練習を重ねてきたという。木村さんは「とにかく信じられない。全国大会でも優勝を目指す」と声を弾ませ、高野さんは「枝物だけでなく、花も使って練習したい」と意気込んだ。

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