アラブ諸国が作戦拡大非難 民間人被害懸念、休戦要請

 【カイロ共同】イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの越境作戦を拡大させたことを受け、サウジアラビアやエジプトなどアラブ諸国は28日、作戦拡大を非難する声明を相次いで発表した。民間人被害の拡大に強い懸念を表明し、27日に国連総会で採択された「人道的休戦」決議を守ることなどを要請した。

 サウジは声明で、地上作戦はパレスチナの民間人の命を脅かし、非人道的だと批判。国際的な平和と安全に深刻な影響を及ぼすとも警告した。エジプトは、大規模な地上作戦は前例のない影響をもたらすとした上で、速やかに休戦を実現しガザに支援物資を届けなければ「人道上の大惨事を招く」と主張した。

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