プロフィギュアスケーター村上佳菜子さん 大会直前に曲変更「良い演技に」 神戸で講演、視点変える大切さ語る

自身のスケート人生について語った村上佳菜子さん=ホテルオークラ神戸

 著名人、専門家らの意見を参考に地域活性化について意見を交わす「Rethinkフォーラム」(神戸新聞社主催)が27日、神戸市中央区波止場町のホテルオークラ神戸で開かれた。テーマは「視点を変えれば、世の中は変わる」。プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さんや斎藤元彦兵庫県知事、女子サッカーINAC神戸の安本卓史社長が登壇し、集まった約100人が耳を傾けた。(小野坂海斗)

 第1部は村上さんの講演。自身の半生を振り返り、スポーツの魅力について話した。姉の影響で3歳から競技を始めたが、当初は練習が嫌いで「休みたい、やめたいと思っていた」と明かした。それでも「新しいジャンプをマスターした時の達成感を知ってからは楽しめるようになった」と笑顔を浮かべた。

 最も思い出に残っている大会に、2014年ソチ冬季五輪への切符をつかんだ全日本選手権を挙げた。スランプに陥り大会直前で曲を変更。「思い切って考え直して良い演技ができた」と、視点を変える大切さを力説した。

 第2部のパネル討議では村上さん、斎藤知事、安本社長が意見を交わした。阪神タイガースやヴィッセル神戸といった県内のプロチームの活躍に触れ、子どもたちがスポーツに親しむ環境を整備し、街を盛り上げたいと話し合った。

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