犬が『怖い』と感じてしまう3つのものと克服方法 「怖がる理由によって対処も違う」「今度やってみよう」

犬が『怖い』と感じてしまう3つのものと克服方法

1.雷や強風の音

犬は「音」に非常に敏感な生き物です。特に大きな音や重低音を怖がる犬は多くいます。雷や打ち上げ花火など、突然何の前触れもなく大きな破裂音がするものは、恐怖心とともに驚きもあるはずです。

また台風の時などの強風の音も、聴覚が人間よりもはるかに優れている犬には大きな重低音に聞こえています。

雷や強風の音に愛犬が怖がっている時には、出来るだけその「音」から遠ざけてあげるように工夫しましょう。

外の音が聞こえにくい場所に移動する、防音カーテンを使用する、日頃から聞き慣れているテレビや音楽の音で、愛犬が怖がってしまう音を紛らわせてあげましょう。

飼い主さんが一緒に怖がってしまうと愛犬は更に怖がります。飼い主さんは落ち着いた態度で愛犬に接し、出来るだけそばで一緒に過ごすようにしましょう。

2.電話やスマートフォンの音

電話やスマートフォンなどの機械音も犬にとって怖いと感じるものになります。予期せぬ突然の音は人間でも驚いてしまいますが、電話やスマートフォンが一体何なのか理解できていない犬にとっては更に怖い音になるはず。

犬は自然界に存在しない音に対して、嫌悪感や恐怖心を抱いてしまうよう。なかには着信音が鳴ると吠え続けてしまう犬もいるでしょう。

電話やスマートフォンの音に怖がってしまう場合、音を聞かせて少しづつ慣れてもらいましょう。電話の場合はスマートフォンを使って音を鳴らす、またスマートフォンの場合は着信音を設定して愛犬に聞いてもらいます。

怖くて吠えてしまうかもしれませんが、「怖くないよ」「大丈夫だよ」など優しく声をかけながら背中を撫でてあげましょう。吠えるのをやめたらオヤツを与えてたくさん褒めてあげましょうね。

3.側溝や格子状の蓋

格子状の側溝も犬にとって怖いと感じるもののひとつ。お散歩中に側溝の手前でピタッと動きを止めて歩けなく犬もいるはず。

犬は嗅覚や聴覚は非常に優れていますが、視力はあまり良くはありません。視力が低い犬にとって側溝は穴が開いているように見えているよう。「落ちてしまうのでは…」という恐怖心があるのです。

側溝に近づく時にオヤツを与える、また褒め言葉をかけてあげると側溝に対して良いイメージをを持ってくれることもあります。

たくさん褒めてあげながらゆっくりと側溝を通過させる、またジャンプさせるなどして「良い経験」として学習してもらうと側溝に対する恐怖心がなくなっていくこともあります。

ただし小型犬の場合は注意が必要。もともと平気でジャンプして通過できる犬は良いですが、トレーニング中に側溝に足が落ちてしまうと更に恐怖心が強くなってしまいます。無理をさせず抱っこで通過したほうが良いでしょう。

犬が「怖い」と感じる理由と対処法

犬が「怖い」という感情を抱く理由は、自身の身を守るための本能です。もともと野生動物であった犬にとって生き残るために重要な本能なので、犬が様々なものに対して「怖い」と感じてしまうのは当然のことでもあります。

しかし今現在「家族」として人と一緒に暮らしている犬にとって、頻繁に怖がることはストレスにも繋がるので心身の健康に良くありません。飼い主さんが愛犬の「怖い」という感情をコントロールしてあげなければいけません。

犬が怖がっている時の対処法

犬は怖がっている時は落ち着きがなくなったり、飼い主さんから離れることが出来なくなることがあります。

また、恐怖心が強い場合は震えてしまうこともありますし、興奮して吠えてしまうこともあります。恐怖心がストレスとして溜まってしまった場合、食欲不振や下痢や嘔吐などの体調不良に繋がることも。

愛犬が怖がっている様子がみられた時は、飼い主さんは慌てることなく冷静に対処していきましょう。飼い主さんが動揺してしまうと愛犬の恐怖心がさらに増してしまいます。

愛犬が「怖い」と感じているものから距離をとり、オヤツを与える一緒に遊ぶなどして気持ちを逸らしてあげましょう。気の弱い犬は飼い主さんに救いを求めるように寄り添ってくることもあるので、優しく撫でたり声をかけてあげてください。

まとめ

犬が怖いと感じるものは個体によって差がありますが、臆病な性格の個体であればたくさんの「怖いもの」があるのかもしれません。飼い主さんが一緒に過ごしている時であれば対処してあげることも出来ますが、お留守番の時はそうはいきませんよね。

お留守番の時にも安心して過ごせるよう、リラックスできる寝床や防音のカーテンを使用すると安心かもしれません。愛犬の恐怖心を少しでも軽減してあげましょう。

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