2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦『第22回JAF鈴鹿グランプリ』の公式予選が終了し、SF初ポールポジションを獲得したリアム・ローソン（TEAM MUGEN）、2番グリッドを獲得した太田格之進（DOCOMO TEAM DANDELION RACING）、そして3番グリッドを獲得した野尻智紀（TEAM MUGEN）が会見に出席し、予選を振り返った。
■リアム・ローソン（TEAM MUGEN）
予選ポールポジション
タイム：1分36秒442
「今シーズンを通じて、チームにいいクルマを用意してもらっていたけど、ポールポジション獲得することは難しかったね。でも、昨日からセッティングを変えて（第9戦の）予選に臨んだけど、実に素晴らしいクルマだった。最高だと思う」
「（ポール獲得はタイトル獲得に近づいたと思うかと問われ）なるべくそういったことは考えてないけど、ポイント差は大きいままだと思う。あとは自分に何ができるかしかないよね。決勝に関してはしっかりとチェッカーを受けること、そして最後のレースだから集中して勝つことが非常に重要だと思っている。他のドライバーをコントロールすることはできないから、あとは結果がついてくるかどうかだね」
「（昨日からいかに気持ちを切り替えたかを問われ）昨日の第8戦を終えてから1〜2時間はフラストレーションが溜まっていた。でも、週末はまだ終わっていないから第9戦に向けて集中していかないければいけない。だから気持ちの切り替えはすぐにできたと思う」
「昨日の夜はエンジニアたちと今日のクルマのセットアップについて話し合った。今日に向けてベストなコンディションを作ろうと気持ちを切る変えることはできていたから、悔しいままだったわけではないよ」
「僕も何年もレースをしているから、こういった状況も初めてではないからね。気持ちの切り替えには慣れている部分もあるから、終わったことは終わったこととして、次に向けて行動するようにしているんだ」
■太田格之進（DOCOMO TEAM DANDELION RACING）
予選2番手
タイム：1分36秒613
「今回の予選は結構自信がありました。特にQ2のアタックは今シーズンの中でも一番よかったと思います。ただ、コントロールラインを通過した際に『ポールかな？』と思ったら（PPは）15番って見えたので、少し悔しいです。でも、フロントロウからスタートできるので、決勝も頑張りたいと思います」
「（タイトル争いに割って入るスタート位置なだけに、タイトル争いの鍵を握っているのではないかと問われ）そうなんですよ。僕が鍵を握っているんで、（決勝に向けては）セットアップよりも僕をいかに使えるかどうかじゃないかと（笑）。まぁそれは冗談ですけど、正直嫌（なポジション）です。僕は僕のレースをしたいですし……」
ローソン「友達だよ、忘れないでね」
太田「野尻さんも大先輩ですし…」
野尻「リアムはみんなに友達だって言ってるから気をつけて」
（会見場一同笑）
「あ、はい。で、自分のレースをしたいと思いつつも、やはり（タイトル争いを左右する可能性も）考えてる部分はあるので、気持ち良くはないですね」
「（第8戦みたいなスタートを決めたらトップに出れるよ、と問われ）そうですね。フロントロウは苦い思い出があるのでアレですけど、3人（ローソン、野尻、宮田）の前に出れたら気持ちは楽なので。変に間に入るとなんか邪魔みたいな……それは嫌だから、スタートを頑張ります」
■野尻智紀（TEAM MUGEN）
予選3番手
タイム：1分36秒704
「（あと一歩及ばずでしたね、という問いに対し）二歩くらい及んでいないかなと思うのですけど。まぁ、リアムが速かったと思います。あのタイムは僕たちには見えていなかった、というのが正直なところです。あとは決勝をどうするかですね。宮田選手は後ろですし、なんというか。ランキング1〜3位が逆順でスターティンググリッドに並ぶので、より激しい決勝となるだろうなと思っています」
「正直、ここまできたら誰がタイトルを獲ってもおかしくはないと思うので、難しいですね。捨て身で行くのか堅実に行くのか、決勝までに考えたいと思います」
「（宮田と5.5点差となり、自力タイトルの可能性は無くなった中、決勝をどう戦うかと問われ）そうですね。なんというか、『リアムがポールを獲って、僕が予選でポイントを重ねて、そして宮田選手が予選でポイントを獲得できない』というシチュエーションが、タイトル争いをわからなくさせると思っていらっしゃったと思うのですけど、実際そうなったので」
「ポールを狙っていましたから当然本意ではないですけど、こうなった以上はそれを受け入れて、自分のやれることをやるしかないかなと。あとは展開次第？ ひとつのポジションも誰かに渡すわけにはいかないし、そういった気持ちが出るレースになるかなと思いますけど……難しいですね、今日のレースは。どうなるかはわかりません」
