【MLB】 ケリーの快投でDバックスが第2戦に勝利 35歳苦労人右腕が記録尽くしの圧巻投球

写真:好投したDバックス・ケリー

日本時間10月29日、レンジャーズの本拠地で行われたワールドシリーズ第2戦は、ダイヤモンドバックスが9対1で勝利。シリーズを1勝1敗のタイに戻した。

Dバックスは4回に3番ガブリエル・モレノが左中間にソロ本塁打を突き刺す。さらにその後も5番トミー・ファムの二塁打から、ルルデス・グリエル・ジュニアがタイムリーを放ってこの回2点を先制する。

1点差に詰め寄られて迎えた7回、エバン・ロンゴリアとコービン・キャロルのタイムリーでさらに2点を追加。続く8回にもケテル・マーテがプレーオフ新記録の18試合連続安打となる2点タイムリーを放ったのを含め、リードを一気に7点まで広げた。Dバックス打線は9回にもさらに2点を加え、9点と大量得点を記録した。

そして、今日のハイライトはDバックス先発メリル・ケリーの快投だった。

韓国でのプレーも経験した35歳の苦労人右腕は、今年のプレーオフでチームを救い続けている。リーグ優勝決定シリーズ第6戦では、シリーズ敗退の淵からチームを救う好投を、フィリーズの強力打線相手に披露した。

今日もレンジャーズの重量打線を7回3安打、失点はソロ本塁打の1点のみに留めた。そして奪った三振は9に上り、与えた四球はゼロ。圧巻のパフォーマンスだった。

ケリーの今日のピッチングはただの好投にとどまらない、記録尽くしのパフォーマンスとなったようだ。

9奪三振して四球を与えなかったのは、ワールドシリーズの歴史で史上10人目(『ESPN』ジェフ・パッサン)。その10人のうちの1人は、Dバックスの最初で最後の世界一を決めた2001年ワールドシリーズ第7戦のカート・シリングである。

そして、先発投手が早めにマウンドを降りるのが定石となっている中、ケリーは2020年代のワールドシリーズで最初の7回を投げ抜いた投手になった(『ジ・アスレチック』タイラー・ケプナー)。

そして、ケリーと同じく記録を打ち立てたのが、大きな追加点タイムリーを放った1番ケテル・マーテだ。マーテはこれでプレーオフ18試合連続安打となり、メジャー記録を更新。17試合の記録を持っていたマニー・ラミレス、デレク・ジーターらのレジェンドを抜いて単独トップの記録を樹立した。

第3戦は舞台をアリゾナに移し、日本時間火曜日に開催される予定。先発と発表されているのは、Dバックスが25歳の新人ブランドン・ファート、レンジャーズが39歳16年目のマックス・シャーザー。

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