柏崎原発の防災訓練最終日 車乗り避難の手順など確認

原子力総合防災訓練を視察する花角英世・新潟県知事(左)=29日午前、新潟県上越市

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)での重大事故を想定した国の原子力総合防災訓練が29日、3日間の日程を終えた。最終日は、原発から5~30キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)の住民が、車で県内の自治体へ避難する手順などを確認した。

 柏崎市の住民約100人がバスや自家用車に乗り、隣接する上越市に避難。公園で放射性物質の付着を調べるスクリーニング検査を受け、その後避難場所が割り振られた。受付時間短縮のため、事前に氏名や住所を登録すると2次元コードが表示されるスマートフォンのアプリを活用した。

 訓練は27日に始まり、震度6強の地震により原発でトラブルが発生したとの想定だった。

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