ここ数日、上空の寒気の影響で、大気の不安定な状態が続いている。あす30日(月)は、東・北日本の不安定な天気も解消し、全国的に晴れる見込み。ただ、晴れる分、朝晩と昼間の寒暖差が大きくなりそうだ。この先、気温は右肩上がりで、週後半は関東から西で最高気温25℃以上の夏日が続出する予想。
全国的に秋晴れ 洗濯・換気日和に
きょう(日)も、東日本や東北を中心に所々でにわか雨や雷雨になっている。今夜にかけても、範囲は狭いが、天気の崩れる所がある見込み。落雷や突風、ひょうにも注意したい。上空の寒気は、次第に抜けるため、今夜のうちに大気の不安定な状態を解消する所が多いが、北陸はあす(月)午前中まで、雨の残る所がある見通し。
あす(月)は、高気圧に覆われるため、広い範囲で秋晴れになりそうだ。天気の回復が遅れる北陸も、午後には各地で日差しが戻る見込み。洗濯にも部屋の換気にも最適な陽気だ。ただ、湿度が、関東から西で30%台まで下がる所が多くなるため、お肌の乾燥や火の取り扱いには気をつけたい。
一日の中での寒暖差に注意
もう一つ、気をつけたいのが、朝晩と昼間の寒暖差だ。
九州には霜注意報が出ている所があるが、あす朝の最低気温は、福岡や高知、松江など西日本を中心に今季一番の冷え込みになる予想。
ただ、日中の最高気温は、関東から西で22℃前後と、過ごしやすい陽気になる見込み。朝晩と昼間の気温差が10℃以上になる所が多く、内陸では15℃以上になる所もありそうだ。重ね着でうまく調節したい。
立冬が近いのに夏日に
そして、この先のポイントは「気温」だ。
最高気温は、西・東日本を中心に三連休にかけて徐々にアップ。11月に入る週後半には、西・東日本で季節外れの25℃以上、夏日が続出する見込み。東京都心でも11月2日(木)から4日(土)かけて、25℃が予想されている。東京都心の11月の夏日は、2009年以来14年ぶり、2日以上続いたことは過去になく史上初めてのことになる。紅葉はさらにゆっくりになりそうだ。
(気象予報士・丸田絵里子)