1966年に開場し、老朽化を理由に建て替えられる国立劇場（東京都千代田区）が今月末に閉場するのに合わせて記念式典が29日開かれた。日本の伝統芸能の継承と、研究拠点の役割を担ってきた劇場。最後は人間国宝片岡仁左衛門さんの歌舞伎舞踊「お祭り」でにぎやかにお別れした。
式典には盛山正仁文部科学相や都倉俊一文化庁長官らが出席。同劇場を運営する日本芸術文化振興会の長谷川真理子理事長は劇場の歴史を振り返り「新たな国立劇場では社会と伝統芸能の距離を近づけるべく最新の技術を活用する」と述べた。
日本舞踊の井上八千代さん、文楽の鶴沢清治さんや吉田和生さん、講談の神田松鯉さんも至芸を披露した。
