レアル・マドリードのヴィニシウスがまたも人種差別被害 バルセロナは調査に乗り出すことを明言

写真:たびたび人種差別行為の標的となっているヴィニシウス ©Getty Images

レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、またもや人種差別被害に遭ったようだ。イギリス『BBC』電子版が伝えている。

ヴィニシウスはラ・リーガ第11節のバルセロナ戦に先発出場し、後半アディショナルタイムにルーカス・バスケスと交代するまでプレーした。彼が人種差別の被害に遭ったのはその交代時で、ヴィニシウスはそうした声に対して煽るような仕草を見せながらゆっくりとピッチを去ったため、カルロ・アンチェロッティ監督が腕をつかんでピッチから引き出さなければならないほどだった。

これを受け、バルセロナは試合後すぐにクラブ公式X(旧Twitter)で次のような声明を発表した。

「FCバルセロナは、対戦相手への敬意など、サッカーやスポーツの価値を常に守るつもりであり、本日午後、レアル・マドリードとの試合において発生したかもしれない人種差別的な侮辱行為について調査するつもりだ」

ヴィニシウスはスペイン上陸以降、度重なる人種差別被害を受けており、直近ではラ・リーガ第10節のセビージャ戦でも被害を受けた。この時、セビージャは即座に「スタジアム内でファンによる人種差別的な行動が発生した場合、即座にその人物を特定し、スタジアムから追放する」との声明を発表した。

これを受けたヴィニシウスは自身のXアカウントにおいて「スペインサッカー界でまたしても悲しい出来事が起こったが、セビージャが素早い対応で罰則を下したことには賛辞を送りたい」といったコメントとともに、スタンドの人間が人種差別的な言動をしている瞬間を捉えた画像をアップ。

別の映像では少女が同じ行為でヴィニシウスを挑発している姿が映っており、ヴィニシウスは「映像を見せてもらった。彼女を教育する人間がいないのは悲しいことだ。このような人々は刑事的に罰せられなければならない」と断罪している。

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