なでしこジャパン、パリ五輪予選でウズベキスタンに勝利!奇妙な「圧倒的ポゼッション」が生まれたワケ

なでしこジャパンは29日、パリ五輪アジア2次予選でウズベキスタンと対戦し、2-0で勝利。グループステージ2連勝を飾った。

グループ2戦目で迎えた地元ウズベキスタンとの一戦。

日本のスタメンは、GKが山下杏也加。DFは右から清水梨紗、高橋はな、南萌華、遠藤純と並び、一つ前のアンカーにキャプテンの熊谷紗希。

インサイドハーフは林穂之香と長野風花が務め、ウィングは右に清家貴子、左にワールドカップ得点王の宮澤ひなた。1トップには千葉玲海菜が入った。

試合は10分、遠藤のストレート系のコーナーキックを大外で南が合わせ、日本が先制。15分にはエリア内でボールを受けた千葉が左足を振り、早々に2点をリードする。

そして試合は、実質的にここまでとなった。

3つのグループに分かれて行われている今大会の2次予選。各グループ1位(3チーム)と2位で成績最上位(1チーム)が最終予選に駒を進める。

日本がグループCの1位で通過した場合、オーストラリアがすでに2連勝しているグループAの1位チームと対戦することになるのだが、レギュレーションでは日本のグループから2位抜けが出た場合、対戦相手が韓国、北朝鮮、中国のいるグループBの1位に変わるのだ。

FIFAランキングでは日本が8位でアジアトップ。しかしオーストラリアは僅差の10位につけており、今夏のワールドカップでも地元の大声援をバックにベスト4入りを果たした。

日本としても対戦を避けたい相手だったため、なでしこジャパンは2点目を決めて以降、点差を維持することを選択。大敗を避けたいウズベキスタンの思惑とも合致し、日本が相手陣でボールを回し続ける時間が延々と続いていった。

日本のボールポゼッションは少なく見積もっても80%以上。ウズベキスタンのブニョドコル・スタジアムでは時折ブーイングもあったが、結局千葉のゴールが生まれた15分を最後にシュートが打たれることはなく、終了のホイッスルを迎えた。

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ウズベキスタンを2-0で下した日本がグループ首位通過に前進。11月1日の第3戦ではベトナムと対戦する。

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