<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(16)】女子62kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【女子62kg級】
アイスルー・チニベコワ(Tynybekova, Aisuluu A=キルギス)

1993年5月4日生まれ、30歳。2009年から国際舞台へ。優勝には恵まれなかったが、2012年オリンピック・アジア予選63kg級2位となり、19歳でロンドン・オリンピックへ出場(13位)。2014年アジア大会55kg級2位などを経て、2016年リオデジャネイロ・オリンピック58kg級で5位。

2017年に58kg級でアジア選手権優勝、世界選手権3位、2018年アジア大会優勝と力を伸ばし、2019年に男女を通じたキルギスの選手として初めて世界選手権で優勝。コロナ禍明け後の国際大会でも優勝を続けたが、東京オリンピックは決勝で川井友香子に敗れて2位。約2ヶ月後の世界選手権で2度目の世界一に輝いた。

2022年はアジア選手権2位、イスラム諸国競技大会優勝、世界選手権5位と浮き沈みがあったが、2023年は2月のUWWランキング大会(エジプト)アジア選手権ハンガリーの国際大会と優勝を重ね、世界一に返り咲いた。


■アイスルー・チニベコワの話「日本のレスラーは非常に強いので、コーチたちは私のために戦略を準備してくれました。コーチの指示に従うことができ、期待にこたえられたと思います。

この2年間、『もう二度と世界チャンピオンにはなれないだろう』という声が聞こえてきました。私は黙っていました。この金メダルを手にするため2年間懸命に努力し、厳しいことに耐え、すべての課題を克服しなければなりませんでした。コーチ、チーム、連盟の全員が力を合わせてこの金メダルを勝ち取りました」


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝 ○[4-1]元木咲良(日本)
準決勝 ○[4-2]Niemesch, Luisa Helga Gerda(ドイツ)
4回戦 ○[2-2]Koliadenko, Irina(ウクライナ)
3回戦 ○[フォール、0:48=4-0]Mariana CHERDIVARA ESANU(モルドバ)
2回戦 ○[フォール、4:38=8-2]Aleksandra WOLCZYNSKA(ポーランド)
1回戦 BYE


【表彰式】

[2]元木咲良(日本)
[3]Bullen, Grace Jacob(ノルウェー)
[3]Koliadenko, Irina(ウクライナ)
[5]★Niemesch, Luisa Helga Gerda(ドイツ)
[5]Dudova, Bilyana Zhivkova(ブルガリア)

※オリンピック出場枠は1~3位と、★印の5位選手が獲得

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