南野拓実は先発も消化不良のHT交代…リールに力負けのモナコが今季2敗目で首位陥落…【リーグ・アン】

[写真:Getty Images]

リーグ・アン第10節、リールvsモナコが29日にスタッド・ピエール=モーロワで行われ、ホームのリールが2-0で勝利した。なお、モナコのFW南野拓実は先発し前半終了までプレーした。

リーグ3連勝で首位をキープするモナコは、4位のリールとの上位対決で首位堅持を狙った。引き続き[4-4-2]の布陣を採用したなか、南野は右サイドハーフに入った。

試合は上位対決らしい拮抗した立ち上がりに。南野はチームが可変式の布陣で臨んだなかで攻撃時は内側のポジションを取りつつ、2トップと盛んにポジションを入れ替えながら背後への意識も示す。

試合の入りは悪くなかったモナコだが、徐々に慣れない布陣の弊害が守備面で出始めると、切り替えの精度で勝るリールにミスマッチの部分などをうまく突かれて守勢に回る場面が増える。

何とかファイナルサードでの粘りによって決定機を与えずに凌いでいたが、右サイドで違いを生むシェグロヴァを起点に鋭い仕掛けを見せるリールの攻撃に屈する。

まずは32分、カウンターから中央のカバレイロ、ヤズジュに起点を作られて右サイドで仕掛けたシェグロヴァにボックス右角から正確なクロスを上げられると、ファーにフリーで走り込んだカバレイロに右足ダイレクトボレーを流し込まれる。続く42分には相手陣内でのプレスをかいくぐられて再び右に展開されると、タメを作ったシェグロヴァからのラストパスにアンダーラップで反応した右サイドバックのディアキテにボックス右から左隅へ右足のシュートを流し込まれた。

2点ビハインドに加え、攻撃でもほぼ決定機を作れずに試合を折り返した苦境のモナコ。ヒュッター監督は後半の巻き返しに向け、南野とバログンを下げてアクリウシュ、ボアドゥを同時投入。開始直後には好調のゴロビンが強烈なミドルシュートを枠に飛ばすが、これは相手GKの好守に遭う。

この一撃を反撃の狼煙としたいところだが、2点リードによって守備意識を高めるリールにうまく対応されてしまう。以降はベン・イェデルらが徐々に存在感を示していくが、最後のところがうまくいかない。

後半はリールの攻撃を危なげなく撥ね返して攻勢を続けるモナコ。最後のところで決め切れない状況が続く中、終盤にはDFマツィマを下げてアタッカーのベン・セギルを投入。リスクを冒して攻撃に出ていく。

だが、アクリウシュらが幾つかのチャンスを決め切ることができず、試合はこのまま2-0でタイムアップ。リールに力負けで今季2敗目を喫したモナコは、ニースとパリ・サンジェルマンに抜かれて3位転落となった。

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