マルセイユサポーターがリヨンのチームバス襲撃…グロッソ監督が顔面流血の負傷でマルセイユvsリヨンが中止に

チームバス襲撃で顔面負傷の被害にあったグロッソ監督[写真:Getty Images]

29日に開催予定だったリーグ・アン第10節のマルセイユvsリヨンが開催中止となった。フランス『レキップ』が報じている。
【動画】マルセイユサポーターがリヨンチームバスを襲撃

同試合は、現地時間10月29日20時45分(日本時間:28時45)にマルセイユの本拠地スタッド・ヴェロドロームで開催予定だった。しかし、リヨンのチームバスが宿泊先からスタジアムに向かう際、マルセイユサポーターによる石の投擲などの襲撃に遭い、割れた窓ガラスによってファビオ・グロッソ監督やスタッフが負傷。

報道によると、グロッソ監督は顔面に3cmの裂傷を負って流血すると共に脳震とうの疑いもあるとのことだ。さらに、リヨンのファンバスもスタジアムに向かう途中で襲撃され、試合開催前から安全上の懸念が高まっていた。

これを受け、フランス・プロリーグ機構(LFP)は試合開催直前に開催中止を決定。同スタジアムで会見を行ったフランソワ・ルテキシエ主審は、「リヨンのスタッフの負傷を受けて緊急会議が開催され、関係者の意見を考慮することができた。リヨンは試合開催を望まなかった。リヨンの決定とリーグのプロトコルを考慮し、試合を開催しないという決定が下された。次に何が起こるかは関係当局によって決定される」と、中止決断について説明した。

なお、同カードの開催中止は今回が初めてのケースではなく、2021年11月21日に行われた試合では、当時マルセイユに在籍した元フランス代表MFディミトリ・パイエにリヨンサポーターがスタンドから投げ込んだボトルが直撃し、試合開始数分で中断。その後に開催中止が決定していた。このホームサポーター愚行によってリヨンは同シーズンに勝ち点1剥奪の処分を科されていた。

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