【ばんえい・北見記念】アオノブラックが3連覇…金田利「最後は辛そうだったが頑張ってくれた」

10月29日、帯広競馬場で行われた11R・北見記念(BG2・3歳上・ダ直200m)は、金田利貴騎乗の2番人気、アオノブラック(牡7・ばんえい・金田勇)が勝利した。2着に1番人気のメムロボブサップ(牡7・ばんえい・坂本東一)、3着にゴールドハンター(牡6・ばんえい・金田勇)が入った。勝ちタイムは2:17.7(馬場水分2.2%)。

道中はミノルシャープ、メジロゴーリキがわずかに先行しながら、各馬何度も息を入れながら第二障害まで進行。第二障害でも、各馬じっくりと脚を溜め、メムロボブサップ号を先頭に各馬続々と仕掛けていきます。そのなかでメムロボブサップ、アオノブラック、インビクタの3頭がほぼ同時にクリア。4番手で障害を下りたゴールドハンターが勢いそのままに2番手に並びかけようとするが、アオノブラックとメムロボブサップの脚色が鈍ることなく抜け出す。わずかに前を行くアオノブラックにメムロボブサップがじわじわと差を縮めるが、アオノブラックがそのまましのぎ切り勝利。見事北見記念3連覇を達成した。最後までアオノブラックに食らいついたメムロボブサップが2着に入り、3着はゴールドハンター号が入線した。アオノブラックを管理する金田勇調教師は北見記念を3連覇、騎乗した金田利貴騎手は初制覇となった。

1着 アオノブラック
金田利貴騎手
「勝つことができてほっとしています。メムロボブサップより有利な条件をもらっていたので、少し気持ちは楽でしたが、レースが終わってみるととてつもなく強かったので、また頑張らなければいけないと思いました。メムロボブサップと隣同士だったのもアオノブラックにとって良かったし、自分にとっても大きな経験になったと思います。ゴール前はメムロボブサップより何とか一歩前に出したいと思い、アオノブラックも最後は辛そうでしたが頑張ってくれました。アオノブラックを応援してくれてありがとうございます。ライバルとの差を縮めながら、良いレースをファンの皆様に見せたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」

金田勇師「ホッとした」

北見記念 口取り (C)ばんえい十勝

金田勇調教師
「ホッとしました。3連覇は簡単なことじゃないです。今回も結果が出るまで全然安心できなかったです。馬の体調は前回の重賞より今回のほうが良いと感じました。昨日までの雨で馬場のコンディションが不安でしたが、結果オーライでした。勢いが良すぎると障害でバランスを崩すことがあり、少し力まないで行けばいいなと思っていたので、今回はしっかり息を入れ、うまく行くことができてよかったです。メムロボブサップとはハンデがなければ結果は逆でした。このレースにお客様も期待していたと思うので、しっかり良い関係での勝負が出来たと思います。帯広記念の連覇を考え、しっかり休養を挟んでコンディションを作っていきたいです。これからも大きなレースに向け、良い状態で出したいと思いますので応援よろしくお願いします」

アオノブラック 112戦34勝
(牡7・ばんえい・金田勇)
父:ケンジュオー
母:ノリノメイチャン
母父:アサヒホウザン
馬主:青山修
生産者:山口和子

【全着順】
1着 アオノブラック
2着 メムロボブサップ
3着 ゴールドハンター
4着 インビクタ
5着 コマサンエース
6着 メジロゴーリキ
7着 コマサンブラック
8着 ミノルシャープ
9着 キョウエイリュウ
10着 アアモンドグンシン

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