10月29日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権2023年第9戦の予選・決勝が行われ、2番グリッドから好スタートを決めた太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が嬉しいスーパーフォーミュラ初優勝を遂げた。そして、3位に入った宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が、初めてのドライバーズタイトルを手にして、2023シーズンが終幕した。
決勝後、全ドライバーが参加して行われる取材セッション“ミックスゾーン”から、2023年最終戦に挑んだドライバーたちの声を、前編に続いてお届けする。
■福住仁嶺(ThreeBond Racing) 予選11番手/決勝リタイア
11番グリッドからスタートした福住は10周目にピットインを行い、ポジションアップを狙ったが、レース後半に入ったあたりでマシンに違和感を覚え、ペースダウン。21周目に2度目のピットストップを行った。その後は1分43秒台のペースを刻むが、26周目にはマシンをガレージに戻し、リタイアとなった。
「フロアに穴が空いちゃいました」とトラブルの原因を語る福住。
「佐藤(蓮)選手も同じ(トラブル)だと思うんですけど、今回セットアップを大幅に変えていって、車高についても今後に向けていろいろとテストしたいなと、前後とも下げていきました」と、新しいチャレンジをした結果、トラブルにつながったようだ。
「ちょっとロールしすぎちゃっていて、『穴が空いているな』という壊れ方だったので、「ピットアウトして3〜4周してから『ちょっとおかしいな』という感覚があり、突然(症状が)起きちゃいました」
「それもひとつのヒントだったと思います。シーズンは終わってしまいましたけど、チームにとって今後のデータとして繋げてくれればなと思います」