朝乃山、東前頭筆頭に 大相撲九州場所、左脚負傷の影響懸念

 日本相撲協会は30日、大相撲九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の新番付を発表し、元大関の朝乃山(29)=富山市出身、高砂部屋=は平幕最高位の東前頭筆頭に上がった。西前頭2枚目で臨んだ秋場所は左腕と右足親指にけがを抱える中9勝したが、自身が目標としていた年内の三役復帰はかなわなかった。今場所で勝ち越せば来年1月の初場所での三役復帰が確実視されるものの、29日の巡業中に左脚を新たに負傷し本場所への影響が懸念されている。

 朝乃山は上位陣との総当たりとなった秋場所で、役力士8人に3勝5敗と負け越し、3大関には全敗だった。平幕力士に対しては実力を発揮したが、目標の2桁勝利には届かず、小結昇進とはならなかった。

 秋巡業では横綱照ノ富士や大関貴景勝らと精力的に稽古を重ねたが、九州場所の初日が約2週間後に迫った28日に広島市で行われた巡業で、ぶつかり稽古の際に左脚を痛めた。肉離れの疑いがあり、29日に大阪府門真市で行われた秋巡業最終日を休場した。福岡県内の病院で近く検査を受ける予定。

坂林が三段目へ

 郷土力士は三段目の千代獅子(富山市出身、九重部屋)が東14枚目、千代烈士(南砺市出身、九重部屋)が東18枚目に、それぞれ番付を上げた。序二段だった坂林(高岡市出身、尾上部屋)は三段目に上がり、西76枚目になった。

▽幕内
東前頭筆頭    朝乃山(富山市出身、高砂部屋)
▽三段目
東14枚目    千代獅子(富山市出身、九重部屋)
東18枚目    千代烈士(南砺市出身、九重部屋)
西33枚目    富豊(高岡市出身、時津風部屋)
東55枚目    常川(南砺市出身、荒汐部屋)
西73枚目    旭水野(朝日町出身、大島部屋)
西76枚目    坂林(高岡市出身、尾上部屋)
▽序二段
西54枚目    飛騨野(富山市出身、荒汐部屋)
西83枚目    霧乃華(高岡市出身、陸奥部屋)

© 株式会社北日本新聞社