世界的巨匠の娘である映画監督『マリー・アントワネット』後に引退考えた「ただ疲れ果てたんです」

ソフィア・コッポラ監督(52)は、2006年作『マリー・アントワネット』を監督した後、引退寸前だったという。キルスティン・ダンストが主役を演じ、ジェイソン・シュワルツマンがルイ16世を演じた歴史映画で「疲れ果てた」ことから、映画界を去りたくなったそうだ。

コッポラ監督は、ローリングストーン誌に語った。「キルスティンとジェイソンと共に、ヴェルサイユ宮殿やパリで素晴らしい時間を過ごしました。でも、とても多くの人を管理しなければなりませんでした。私はただ疲れ果てていたんです。『もうこれをしたくない』って感じでした」

「(『マリー・アントワネット』は)大変な撮影でした。そして終わった直後に娘が生まれたので、一時休止しようとしたんです。でも、映画作りには中毒性があります。アイディアがあると、それをやるまで気になってしょうがないのです」

そんな時期を経たコッポラは、俳優の父親と11歳の娘の姿を描いたスティーブン・ドーフ主演の2010年作『SOMEWHERE』で再びメガホンをとり、ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いている。

また『マリー・アントワネット』が当初、良い評価を得なかったことに対しては、「カンヌでブーイングされたとか、大げさに言われています。私は少しがっかりしましたが、それよりもキルスティンが気の毒でした。彼女は素晴らしい仕事をしたと思っていましたし、私達はあの映画をとても誇りに思っていましたから。でもとにかく、今は人々がそれを楽しんでいることをうれしく思います」と語った。

ソフィアの父は、『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』など映画史に残る作品で知られる巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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