宇都宮二荒山神社の伝統行事「菊水祭」が350年の節目 復活した山車なども特別公開

 宇都宮二荒山神社の伝統行事「菊水祭」が29日、4年ぶりに通常の形式で開催され、祭りが始まり350年の節目となった今年(2023年)は、復活した山車なども特別公開されました。

 江戸時代に宇都宮の街が火災の燃え広がりから免れ、神に感謝したことに起源があるとされる菊水祭。

 コロナ禍で中止となったおととし(2021年)を除いて、2020年と去年(2022年)は規模を縮小して行われましたが、新型コロナの5類移行にともない今年は4年ぶりの通常開催となりました。

 初日の28日は雷雨で見送られた渡御と流鏑馬神事ですが、29日は多くの観客の前で披露されました。午後4時前、行列が到着すると馬に乗った武者が、人馬一体となり駆けながら鏑矢を的に放ちます。

 また、祭が始まり350年を迎えた今年は、かつて祭で使われこれまでに復元された4基の山車や屋台が1日限定で宇都宮城址公園に展示されました。復元は、2011年から「宮のにぎわい山車復活プロジェクト」のメンバーらによって続けられ、今年は日本武尊山車の復元が完了しました。

 復元された4基が並んで同時に公開されるのは今回が初めてで、訪れた人は迫力のある光景に魅了されていました。

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