中国、制服組トップが講演 国防相不在で異例対応

張又キョウ中央軍事委員会副主席=2022年10月、北京の人民大会堂(共同)

 【北京共同】中国軍最高指導機関、中央軍事委員会の制服組トップである張又キョウ副主席は30日、北京市で、世界各国の国防当局者や有識者らが安全保障を巡り議論する「香山フォーラム」で基調講演した。張氏は台湾を巡り「中国を分裂させようとすれば中国軍は手加減をしない」と述べ、台湾への関与を強める米国をけん制した。

 これまでは国防相が基調講演を担うのが通例だったが、解任された李尚福前国防相の後任が決まっていないため、異例の対応を取った形だ。

 主催団体の関係者や外交筋によると、米国防総省の中国担当幹部シンシア・カラス氏がフォーラムに出席した。

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