高野山最古の菓子店 「松栄堂」高野槙にちなんだ銘菓や大師餅など

店内には銘菓が豊富に並ぶ

 和歌山県高野町高野山にある土産物店「菓匠 松栄堂」は、安政元(1854)年創業の高野山最古の菓子店。廣畑達也代表で5代目となる。

 明治の頃から引き継いできた菓子製造法を記したレシピを基に、あんや生地に添加物を使わず、時代に合わせて改良を加えた和菓子を販売している。

 店を代表する銘菓としては、弘法大師空海とゆかりの深い高野槙にちなんだ「槇の雫」(5個600円)、「槇の華」(要問い合わせ)がある。

 「槇の雫」は、薄い生地の中にぎっしり入ったあんの上品な味が楽しめる焼まんじゅう。一口サイズでお茶請けなどに合う。

 「槇の華」は、寺院にも納品している蒸しようかん。店頭に並ぶことはほとんどなく、購入には事前の連絡が必要。

 他にも、高野山に伝わる「かるかや上人と石童丸」の悲話から名前を取った「かるかや餅」(1個150円)、大師餅といわれる、もち米と砂糖で作った薄い皮で包んだ「やきもち」(1個140円)などがある。

 仏像や数珠なども販売しており、本店の近くに別館もある。土・日曜や紅葉シーズンには、別館の店先で「やきもち」を焼いて提供している。

【お店情報】 高野町高野山766 営業:午前10時~午後5時 不定休 電話0736.56.2047

地図 土産物店「松栄堂」

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