阪神日本一に備えミナミ警備態勢 戎橋3段階の通行規制、府警

阪神がリーグ優勝を決め、大阪・ミナミの戎橋に集まった大勢の人たち=9月

 28日に始まった日本シリーズでプロ野球阪神が38年ぶりに日本一を決めた場合に備え、大阪府警は大阪市の繁華街・ミナミを中心に、雑踏事故などを防ぐための警備態勢を整えている。オリックスとの関西対決となり、両チームのファンらが多数集まることが予想される。府警は、道頓堀川に架かる戎橋の混雑状況に応じて、3段階の通行規制を使い分ける予定だ。

 府警によると、9月の阪神のリーグ優勝時と同規模の約1300人態勢を敷く。戎橋上では機動隊員が列を作り、混雑による危険度に合わせて(1)左側通行(2)南から北への一方通行(3)通行止め―の規制を段階的に実施する。

 他にも雑踏事故の防止策として、歩行者を誘導する「DJポリス」を橋付近の5カ所に配置する。道頓堀川への飛び込みも、橋のスロープを封鎖するなどして未然防止する。9月には26人が飛び込んだが、けが人はいなかった。

 大阪市は前回同様、飛び込んでも川底に衝突しないように、水位を通常より50センチほど高い約3.5メートルに上げる対応も検討する。

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