好調ルカクを完全移籍で獲得したいローマ 交渉材料に長期離脱中のエイブラハムを含めることを検討?

写真:ローマで好調を維持するルカク

ローマが、来夏チェルシーからベルギー代表FWロメル・ルカクを完全移籍で獲得するため、イングランド代表FWタミー・エイブラハムを譲渡することを検討している模様だ。

現在30歳のルカクは、今夏の移籍市場最終日にローン移籍でローマへと加入した。マンチェスター・ユナイテッド時代に続いてジョゼ・モウリーニョ監督から指導を受けることになったルカクは、今季ここまで公式戦11試合に出場して8ゴールをマーク。新天地で好調ぶりを見せつけている。

イタリアメディア『Calciomercato』によると、ローマは移籍金を満額支払う以外の方法でルカクを獲得するべく、同選手の所属元であるチェルシーと交渉する準備があるという。チェルシーは3700万ポンド(約67億円)でルカクを売却することを目論んでいるが、ローマはかつてチェルシーに所属したエイブラハムを取引に含めることで、減額を狙う構えだ。

2021-22シーズンにローマへと完全移籍したエイブラハムは、移籍初年度にして公式戦53試合で27試合5アシストと大活躍。しかし、昨季は一転して公式戦54試合の出場で9ゴール7アシストと振るわなかった。さらに、6月4日に行われたセリエA第38節(最終節)のスペツィア戦では不自然な着地によって左ひざ前十字じん帯を損傷してしまった。

『Calciomercato』は、今後も当分戦力として計算できないエイブラハムをルカク獲得交渉に含めたいローマと、リスキーな決断を避けたいチェルシーの思惑は「なかなか交わらないだろう」と見ている。また、同メディアは「チェルシーはルカクにどう対処するかという問題に対して、いずれ答えを出す必要がある」と伝えた。

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