「しかと目に焼き付けよ」 北川景子さんら人気俳優4人が家康行列に 特別観覧エリアに6倍の応募  

愛知県岡崎市でことしも10月28日に「家康行列」が行われました。

特別ゲストとして、俳優の北川景子さんや山田裕貴さんも参加し、沿道は大いに盛り上がりました。

(茶々役の北川景子さん)
「われらの姿をしかと目に焼き付けよ」

(本多忠勝役の山田裕貴さん)
「出陣じゃあ!」

28日、岡崎市で行われた「家康行列」。

徳川家康や徳川四天王ら家臣をしのび、市内の約2キロを練り歩く行列です。

江戸時代に始まった儀式が起源ですが、戦後一時中断し、1959年の岡崎城復元とともに再開…ことし行列に参加した市民は約600人でした。

特別ゲストには、大河ドラマで豊臣秀吉の側室・茶々(ちゃちゃ)を演じた北川景子(きたがわ けいこ)さん。

徳川四天王の1人、本多忠勝(ほんだ ただかつ)役の山田裕貴(やまだ ゆうき)さん。

同じく徳川四天王の榊原康政(さかきばら やすまさ)役の杉野遥亮(すぎの ようすけ)さんと、

井伊直政(いい なおまさ)役の板垣李光人(いたがき りひと)さんの4人が、劇中の扮装で約750メートルを30分ほどともに練り歩きました…沿道の観客は?

(観客)
「茶々様!ってめっちゃ叫びました。絶対に目が合ったと思います」
「(北川)景子さんがきれいでした」

(山田裕貴さんのファン)
「忠勝様!」

こちらの女性は、名古屋出身の山田裕貴さんの大ファン。

(山田裕貴さんのファン)
「忠勝様!」
「かっこよかったです!あのちょっと不器用な優しい笑顔が生で見られる日が来るとは思わなくて、(抽選に)当たって良かったなって」

4人を見られる1万席の特別観覧エリアには、約6万人の応募があり、岡崎市民の盛り上がりはこの日最高潮に。

(観客)
「お市様!」

特設ステージではトークイイベントも行われ、俳優陣がドラマ撮影での思い出を語りました。

Q三河弁のエピソードは?
(山田裕貴さん)
「オザキじゃなくて、オカザキですね(イントネーションの違い)。それが印象に残っています。特に僕が名古屋出身って知ってる方に『なんでお前、三河弁できんのじゃ?』と思われたら困るので、だいぶ気をつけていました」

(杉野遥亮さん)
「俺も最初、オザキってずっと言っていて、途中からオカザキになったんですけど」
(北川景子さん)
「言いたかった! 言う機会なかった」

例年以上に盛り上がった岡崎市の「家康行列」。

実は、毎年4月に行われる「桜まつり」のメインイベントですが、ドラマ効果で例年以上の混雑が予想されたことから、去年に続いて安全対策を徹底し、秋に延期されたものでした。

(徳田早穂記者)
「こちらドラマ館前でオープンから1時間経っていますが、なんと…長蛇の列。最後尾が見えません」
(観客)
「家康行列を見に来て、それと一緒に見ようかなって」

通常大人800円。小中学生400円の入館料が、28日は「家康行列」に合わせて特別に無料に。

ことし1月の開館以来、9月までに約40万人が訪れているとのことです。

28日は近くの土産店も笑顔いっぱいでした。

(おかざき屋 店舗責任者の千賀あや子さん)
「通常の土日の5倍から6倍はいってるんじゃないですかね。かなり行列が影響していると思います」

店の一番人気「手風琴のしらべ」は、ことし1月からパッケージが大河ドラマ仕様に…主演の松本潤さんのイメージカラー「紫」を取り入れ、売上も伸びているとのこと。

Q「家康ブーム」といっても過言ではない?
(おかざき屋 店舗責任者の千賀あや子さん)
「そうです。家康ブーム…松本潤さんであったりとか、岡崎は最近特にいろんなことが起きていますので、徳川家康のドラマでかなり(ブームが)来ているというのは間違いない」

また、岡崎公園内で田楽やおでんといった八丁味噌を使ったメニューなどを提供する店ではこんなデザートが…

(いちかわ 小川妃かりさん)
「お待たせしました。徳川家康公殿潤(とのじゅん)パフェです!」

従来からあるデザートメニューも、ドラマにあやかって松本潤さんを意識したものに。

(いちかわ 小川妃かりさん)
「松本潤さんのファンの方が、紫色の物で徳川家康公の何かを作ってほしいというリクエストがあったので『殿潤パフェ』を開発させていただきました」

ブルーベリーとクリームチーズでイメージカラーの紫を演出。

(徳田早穂記者)
「ではいただきたいと思います…ブルーベリーの甘酸っぱさとクリームチーズのまろやかさが非常にマッチしていて、甘酸っぱいんですけれども非常に食べやすくなっています」

パフェとセットで提供されるのは、青い天然ハーブ=「バタフライピー」を使った「殿潤(とのじゅん)ドリンク」です。

これに「レモン蜜」を加えると…なんと、鮮やかな紫色に変化!

(いちかわ 小川妃かりさん)
「やはり最初は松本潤さんのファンがたくさん来てくださっていたが、『こんな面白い物があるんだね』って、小さなお子さまからご年配の方まで幅広い方に食べていただいております」

岡崎市によりますと、全国に改めて岡崎の名を広めることが出来、大河ドラマには感謝でいっぱいとのこと。

10月17日までに岡崎城を訪れた人は、ことしは例年の2.5倍の約40万人。

この勢いを今後どうつなげていくべきか?

「次の一手を考えています」と話す岡崎市でした。

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