皇室美術品の「魅力を発信」 三の丸尚蔵館、リニューアル式典

「皇居三の丸尚蔵館」の記念式典であいさつする都倉俊一文化庁長官=30日午後、東京都千代田区

 皇室ゆかりの美術品を展示する「皇居三の丸尚蔵館」のリニューアルオープンを来月3日に控え、記念式典が30日、同館で開かれた。都倉俊一文化庁長官が「名品の価値や魅力を国内外に発信できるよう力を尽くす」とあいさつした。

 尚蔵館は1993年に開館し、皇室に受け継がれてきた約2万点を収蔵。リニューアルでは展示室などを備えた新施設を建設。今後、隣接する旧施設を建て替え、2026年度の全面開館を予定する。

 リニューアルに合わせ来年6月23日まで、記念展「皇室のみやび―受け継ぐ美―」を開催。国宝「蒙古襲来絵詞」など計約180点を紹介し、両陛下ゆかりの品も今年12月24日まで特別展示する。

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