歳末助け合い美術展 31日開幕 岡山、備前焼や日本画460点

準備が整った「歳末助け合い美術展」の会場

 国内外で活躍する芸術家らから寄せられた秀作約460点を入札方式で販売する「第76回歳末助け合い美術展」(山陽新聞社会事業団主催)が31日、岡山市北区柳町の山陽新聞社で開幕する。30日は作品の搬入作業が進められ、会場の準備が整った。

 重要無形文化財保持者(人間国宝)の伊勢崎淳さん=備前市=が手がけた備前焼「備前黒徳利」をはじめ、総社市出身で文化勲章受章のかな書家・故高木聖鶴さんによる書「何となく」、日本美術院同人の井手康人さん=瀬戸内市=の日本画「富士山」といった名品の数々が並ぶ。

 会期は11月5日までの午前10時~午後5時半(5日は同4時まで)。入場無料。落札結果は会期終了後、郵送で通知する。作品は同11、12日に同社で代金と引き換える。落札後のキャンセルはできない。概要は同事業団のホームページでも確認できる。

 歳末助け合い美術展は1948年から毎年開催。益金は「歳末愛の義援金」として社会福祉施設などに贈るほか、高校生を対象にした山陽新聞奨学金といった各種事業に充てられる。

 30日までの追加寄贈者は次の皆さん。(敬称略、順不同、かっこ内は県名)

 【陶芸】堀江政臣、堀江さつき、茅野ありさ(岡山)【日本画】藤本理恵子(岡山)

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