サッカー女子WEリーグ 玉井(茨城・鹿島学園高)AC長野入団へ 「チーム勝たせる選手に」

AC長野パルセイロ・レディースへの入団が内定した鹿島学園高の玉井(中央)。左は同クラブの広瀬龍監督、右は同校女子サッカー部の昼間健太監督=鹿嶋市田野辺の同校

鹿島学園高女子サッカー部の玉井小春(3年)が、サッカー女子WEリーグのAC長野パルセイロ・レディースへの入団が内定した。内定に伴って30日、同校で開かれた記者会見に臨み、「自分のゴールでチームを勝たせられるような選手になりたい」と抱負を語った。県内の高校のサッカー部出身者としては、初のプロ女子サッカー選手となる。

玉井は同校で、1年の時から絶対的エースとしてチームをけん引してきた。これまでの高校通算ゴール数は96に上るといい、昨年の全日本選手権でもゴールを決めるなど、高い得点力が光るストライカーだ。

会見の冒頭で玉井は、緊張した面持ちで同クラブとの契約書にサイン。「(入団内定が)リリースされた時はあまり実感がなかったが、いざこのような場になると、楽しみという気持ちが湧いてきた」とはにかみながら話した。

自身の持ち味については、「(相手DFの)背後への抜け出しなど、ゴールに関わるプレーが得意」とする。それを踏まえ、ルーキーイヤーの目標を「まずは試合に絡むことが一番だが、自分がゴールを決めるという気持ちを1年目から出して、頑張りたいと思う」と力を込めた。

会見には同クラブの広瀬龍監督(67)と、同校女子サッカー部の昼間健太監督(29)らも出席。広瀬監督は「ゴールに対する意識が高く、伸び代も十分だ」と評価。昼間監督は「プロは厳しい世界だと思うが、ひたむきに努力をして、彼女らしい点を取った時の良い笑顔を見せてほしい」とエールを送った。

会見の最後に玉井は、県民に向けて「茨城を背負いつつ、自分らしくサッカーを楽しみながら頑張っていく」と話し、応援を呼びかけた。

AC長野パルセイロ・レディースへの入団が内定した鹿島学園高の玉井(同校提供)

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