バスケットボール男子ワールドカップ(W杯)の熱狂を追い風に、国内最高峰のBリーグ1部(B1)の人気が急上昇している。神奈川県内を拠点とする川崎ブレイブサンダース、横浜ビー・コルセアーズの今季ホーム開幕戦はいずれもほぼ満員の盛況ぶり。特に日本代表の司令塔河村勇輝(22)を擁する横浜BCは12月のカードも一般販売前に売り切れとなる状況だ。クラブ関係者は「グッズも在庫切れのものが出ていて、ワールドカップの効果をすごく感じる」とうれしい悲鳴を上げている。
今月21日に横浜国際プールで行われた横浜BCのホーム開幕戦。前回王者琉球ゴールデンキングスとの一戦とあって、立ち見を含めクラブ史上最高の5116人が来場した。「すごくうれしいことだし、横浜でバスケットができることは本当に幸せ」。そう感慨を込めるのは、今や日本バスケットボール界の星となった河村だ。
昨季は10~11月こそ2000人台前半で推移していたが、好成績に比例して12月以降は4500人超まで右肩上がりに増加した。今季はパリ五輪切符獲得の原動力となった河村への注目も重なって、10月のホーム5試合は全て完売。12月の宇都宮ブレックスとの2連戦も、一般に先立ってファンクラブ会員向けの販売で全席売り切れたという。