福井県福井市は10月30日に発表した本年度一般会計補正予算案で、ふくい桜まつりでの花火打ち上げやシェアサイクルの拡充など、来年3月16日の北陸新幹線県内開業に合わせた観光客の迎え入れ施策を盛り込んだ。東村新一市長は「150日を切った開業を万全で迎えられるよう総仕上げを進める」と意気込んだ。
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開業後の大規模イベントの一つである3月23日~4月7日のふくい桜まつりでは、オープニング式典のある22日と23、30日の各日100発、10分程度、新幹線開業の祝砲と位置付けた花火を打ち上げる。新幹線橋脚やライトアップした桜並木などとのコラボレーションが楽しめるよう打ち上げ場所などの検討を進める。
また、まつり開催中の23、24、30、31日には市グリフィス記念館でマルシェやライブペイントなどのにぎわいイベントを開催。嶺北一円の観光案内や市街地の歴史スポットなどを紹介するブースも設ける。
3月15、16日に市内に宿泊した人へ開業記念ノベルティ配布も計画している。
シェアサイクル拡充は、今年3月からシステムを一新した「ふくチャリ」の利用者増加を見据え来年3月をめどに整備する。電動自転車を40台増の計100台体制とし、新たに足羽川河川敷付近に整備予定のアウトドアアクティビティー拠点と福井工業大学、福井大学の3カ所に貸し出しや返却ができるポートを設置する。常設ポートは計14カ所となり、桜まつりでの臨時ポート設置なども検討する。
30日に記者会見した東村市長は「花見シーズンと合わせたおもてなしを実施したい。足羽川や足羽山などで福井ならではの食を味わいながら、観光客には満喫していただきたい」と話した。
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