じいちゃんと孫世代野球対決 富山県高岡市福岡地域、11月4日交流大会

交流大会に向けて気合を入れる福岡ヤングホークスと甲翔古希野球同好会のメンバー

 富山県高岡市福岡地域の少年野球チーム「福岡ヤングホークス」と、主に70歳以上の住民らでつくる「甲翔(こうしょう)古希野球同好会」が11月4日、市営福岡グラウンドで野球大会を開く。世代を超えた一戦を前に両チームは「一緒に野球を盛り上げたい」と意気込んでいる。

 福岡地域では1915年ごろから野球が広まり、各地でチームが発足。盛んに競技が行われてきたが、現在は少年野球が1チーム、世代別の社会人野球が8チームとなっている。福岡中の野球部は部員不足で単独での試合出場が難しいなど、競技人口の減少が著しい。

 「野球離れ」が進む中、世代を超えた交流で野球の楽しさを伝え、競技の振興を図ろうと初めて交流試合が企画された。「福岡町の爺(じい)ちゃんVS孫たち野球大会!!」(石澤義文大会長)と銘打って少年野球のルールで6回戦の試合を行う。

 福岡ヤングホークス監督の高嶋和輝さん(39)は「福岡の野球の伝統を知ってもらい、子どもたちにもっと野球を好きになってほしい」と話す。川端駿雅(するが)君(11)は「いつも通りの力を出し、手を抜かず全力で頑張りたい」と張り切る。

 甲翔古希野球同好会の助監督、村端金平さん(78)は「子どもたちは球が速く動きも全然違うけど、元気なじいちゃんたちが試合を先導したい。一緒に野球を再び盛んにしたい」と健闘を誓う。

 大会は4日午前10時半から開始する。雨天の場合は11日に延期する。北日本新聞社後援。

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