富山県高岡市中田地区で昨年から実証運行しているマイカーを利用した乗り合い交通サービス「ノッカル中田」は11月1日から本格運行に移行する。運行主体の中田地区コミュニティ協議会(道谷悦一会長)が30日、同市中田コミュニティセンターで発表した。
ノッカル中田は利用者が前日までに予約し、1回の乗車で500円をチケットで払う。昨年11月、地区の中山間地にある般若野エリアの下山田、島新とスーパーマーケットや病院などが集まる地区中心部で実証運行を始めた。今年に入ってから順次運行エリアを拡大し、JR戸出駅にも乗り入れている。
実証運行開始時の登録は利用者が5人、ドライバーが12人だったが、エリア拡大に伴い利用者は18人、ドライバーは25人に増加。1年間で延べ129便、137人が利用した。
本格運行では運営方法は変わらないものの、運営費の一部を地区内の各世帯からの負担で賄う。今後は地区中心部に近い常国・若杉、上麻生、中田からも乗り入れできるようにする。
道谷会長は「交通の課題を全域で埋めていき、将来に向けて持続可能なサービスにしていく」と話した。