日本時間10月31日、2023年シーズンのロベルト・クレメンテ賞の受賞者が発表され、アーロン・ジャッジ（ヤンキース）が選出された。この賞は、フィールドの内外で並外れた人格、コミュニティへの参加、慈善活動、積極的な貢献を通して、球界を最もよく代表しているメジャーリーガーを毎年表彰するものであり、「MVPより価値のある賞」と言われることもある。ダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールドで行われるワールドシリーズ第３戦の試合前に表彰セレモニーが開催された。
ロベルト・クレメンテ賞の選考については、まず各チームから１人ずつ、合計30人の候補者が選出される。昨年７月にチームメイトとともにピッツバーグのクレメンテ博物館を訪れたジャッジは、今年９月にロベルト・クレメンテ賞のノミネートが決まった際、「クレメンテはフィールドの外で、１人ひとりに対して思いやりと気遣いを持っていた。相手が誰であろうと関係なかった。１番若いファンであろうと、年配のファンであろうと、野球のファンでない人であろうと、クレメンテは彼ら１人ひとりに時間を割き、特別な気持ちにさせていたんだ」とクレメンテの偉大さについて話していた。
ジャッジは2018年に「アーロン・ジャッジ・オール・ライズ財団」を設立し、ブロンクスやカリフォルニア州のサンホアキン郡とフレズノ郡の若者を支援することに注力している。こうした活動が評価され、1984年のロン・ギドリー、1985年のドン・ベイラー、2009年のデレック・ジーターに次ぐ球団史上４人目のロベルト・クレメンテ賞を受賞することになった。
「クレメンテのチャリティ活動は、すべてのファン、特に幼い子供たちを支えていた。それは僕が目指していた姿なんだ。それがメジャーリーガーであり、プロフェッショナルだと思う」と語ったジャッジ。ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「何年にもわたって、この賞を受賞した多くの選手たちと接してきたが、彼らはよく『自分のキャリアのなかで最も意味のある賞だ』と話していたよ」とロベルト・クレメンテ賞の重要性を改めて強調した。
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