【聞かせて】No.834「藤川 哲さん・山口日仏協会会長」

 フランスに関心を持つ有志が集まり、言語や文化を学ぶ山口日仏協会の会長を2020年9月から務めている。会長就任からの3年間は「ウェブサイトの改訂など、コロナ禍でもできるところから進めた。役員の協力あってこそ」と話す。

 同協会は、日仏友好150周年の前年、2007年に発足。現在の会員数は約70人だ。フランス語講座の開講、講演会、ワイナリーを訪れるツアーなどを実施している。

 2024年、フランス・パリで開催される五輪・パラリンピックについては、「競技もさることながら、開閉会式を手掛ける演出家トマ・ジョリ氏に注目している。フランス演劇界で最も権威あるモリエール賞を受けた彼が、セーヌ川を舞台に繰り広げる五輪開会式は見もの」と期待を膨らませる。

 「芸術文化を愛し、美食を味わい、人生を楽しむフランス流生活の良さを広めたい」と話す。

 【プロフィル】1968年長崎県生まれの55歳。東京大、同大学院を修了し、群馬県立近代美術館学芸員に。2002年4月から山口大人文学部教員として美術史を担当する。現在、同大教授。山口現代芸術研究所(YICA)理事、宇部市文化創造財団理事も務める。

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